G1ラボ - デジタルマーケティングを研究する為の備忘録

これからのデジタルマーケティングは技術と方法に加え、OfflineとOnline、HardwareとSoftware。6軸+αの時代を生きるデジタルマーケッター

SNSマーケティングはその用途とリスクで使い分け。

様々なメーカーのFacebook、LINE、LINE@の運用をしていますが、SNSを使ったマーケティングは見えやすいパフォーマンスのおかげで企業側にも人気があります。

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SNSの選択肢としては、Facebook、LINE系、InstagramTwitterYoutube、LinkedInが主流ですが、やはりFacebook、LINE系、TwitterInstagramの人気が高く、それらとの関連性という点でYoutubeが多様されている感じです。LinkedInは、コンサル系や人材系での運用が多いですが、それ以外の業界での運用率は低いと感じています。また、特徴的なのが1つだけを選ぶ「専用型」ではなく、2つのSNSを使う「併用型」が多いのも特徴です。

その中でもLINEはLINE@という低額パッケージでコストを抑えた運用ソリューションを提供しはじめてから、一気に企業側での運用が活発になりました。弊社クライアントでも運用が増えています。

LINEは確かに優秀なツールだと思います。LINEによってSMSのようなショートメッセージサービスは苦境に陥っているように、1対1でのダイレクトマーケティングにおいては、メール以上に強さを発揮しています。特に日本やタイなどのLINE普及国では。

しかし、LINEにも弱点があるなと感じています。

 

プッシュ型なので鬱陶しさを感じやすくブロックされやすい

 

LINEの強みとは何かを考えてみると、LINEの強みは無料電話やチャットによる「会話機能」です。LINEにおける生命線は相手との会話の実現であり、その為、LINEは連絡が確実に相手に届くというメリットを持っています。その一方で、そのメリットは最大のリスクにもなります。LINEにおいて、要件がある人からのチャットは受け取る側から見ても負担ではありませんが、広告というものは「興味がない」という状態であれば負担になります。未読の数字を消すために1度開かないといけないという工数があり、それが「めんどう」だと思う人が少なくないという現実もあります。しかし、LINEの場合は配信を行えば必ず登録者全員に記事が到達します。これは他のSNSと比べても突出したメリットです。

一方の他のSNS、例えばFacebookInstagramの場合、プッシュ的に情報を押し付けることはありません。それぞれのSNSにアクセスした時にタイムラインで見つかれば見ることができるという扱いのため、ユーザーにとっては負担は少ないですが、逆に「リーチ」と言われる配信実績数が落ちてしまいます。

 

LINEの強み

・確実に配信できる

・他人に見えない環境で1対1会話ができ商談に持ち込める

・幅広い世代でインストールされて利用されている

LINEの弱み/リスク

・広告予算に決して安くはない最低予算が設定されている。

・海外ではLINE Ad Platformが整備されてない国もある。

・ダイレクトマーケティングの究極系に近いのでブロックされやすい。

 

FB、Instagramの強み

・広告予算が低価格から実施でき、ページ登録者を増やしやすい

・情報収集ツールとしてのプラットフォームの認知を得ているので毎日

 見てもらいやすい

・タイムラインに自然にながれるのでいいね解除がされにくい。

FB、Instagramの弱み/リスク

・配信記事がいいね登録者全員に届くわけではない。

・プッシュ式ではないのでタイミングを逃すと閲覧してもらえない。

・他人に見えない直接的な対話がメッセンジャーという別アプリになる。

 

弊社で運用している/していない関係なく、多くの企業の活動を見る限り、LINEは「プライバシーに関わるもの」を、Facebookは「見た目に関わるもの」、Instagramは「リア充にするもの」という区分けをしていると、比較的効果が高めかなと考えています。