G1ラボ - デジタルマーケティングを研究する為の備忘録

これからのデジタルマーケティングは技術と方法に加え、OfflineとOnline、HardwareとSoftware。6軸+αの時代を生きるデジタルマーケッター

「サプライズ」か「自分で選ぶ」か。

アメリカの話ですが、プリペイドカードがギフトとして人気度が高まっているそうです。ギフトとは相手が予想していない物を、予想していないタイミングであげるサプライズという意味合いが強い(と個人的に思っている)のですが、ギフトカードもサプライズになりうると言えばそうなのですが、最終的に欲しいものを自分で買わせるというのはなんとなく寂しいものではあります。 下記に面白いレポートがあります。

米国のギフト・プリペイドカード市場の概況

しかし、最近ではギフトカードを結婚式の引き出物にする人も日本では多く、「結婚式にお金を払って参加してくれた人への感謝」という対価としては金券はよく活用されているようです。

日本人は対価交換を好む傾向にあります。何への対価によって金券か、それ以外かを選ぶような傾向にあるようです。上述の結婚式などは交通費やご祝儀など、金銭的に評価しやすい工数(労力)へのお礼なので金券は使いやすいのですが、例えば誕生日プレゼントになると対価というよりもお祝いになるので、気持ちは「金券のようなお金の価値」以外が良いと考えてしまいます。

アメリカでの成功は、上述のURLでも記載されていますがやはりVISAやマスターカードが発行するオープンループカードと呼ばれるクレジットカード会社発行のプリペイドギフトカードの普及によるものみたいです。信頼できる会社の発行するギフトカードで、クレジットカードと同じように使えるという点が消費者の壁を低くしたようです。

 

クレジットカードがわりに使えるプリペイドギフトカード、これがどのようにデジタルの世界で活きてくるかといえば真っ先に思い浮かぶのはiTunesなどの音楽配信Amazon Kindleのような書籍配信業界でしょう。電子コンテンツを購入する場合には親和性が高く、既に多くの人がプリペイドギフトカードでオンライン決済をしています。もちろん、オンラインゲームなどもそうですね。ECサイトなども良いでしょうね。

また新たな需要としては、クレジットカードを作れない層向けのソリューションにもなるのではないかと思っています。ASEANなど新興国では、クレジットカードを作れない人も少なくありませんので、クレジットカードと同じ価値を持つオープンループカードは重宝されそうです。特にプロモーションやクーポンなどが好きな地域ですからね、新興国での上昇は確実に見込めるでしょうね。