G1ラボ - デジタルマーケティングを研究する為の備忘録

これからのデジタルマーケティングは技術と方法に加え、OfflineとOnline、HardwareとSoftware。6軸+αの時代を生きるデジタルマーケッター

楽天 vs Amazon vs Yahoo!ショッピング

日本のEC業界を牽引する3大ショッピングモールの数値比較をして見ました。過去3ヶ月比較です。

月間ベースで見るとアマゾンジャパンは4.5億アクセス、楽天は3億アクセス、Yahooショッピングは7600万アクセスを得ています。どんなサーバー使ってるんでしょうか。もちろんAmazonAWSでしょうけど。特にAmazonは世界中でサービスを展開していますから世界合計のアクセス数は天文学的数字なのかもしれません。調べるパワーもないので調べていませんが・・・。

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ちょっと面白いのがデスクトップとモバイルのどちらからのアクセスが多いかという比較。アマゾンはPCが56%に対し、楽天はモバイルが54%と反対の結果になっています。デスクトップからのアクセスが多いという点も優位なのか、1回あたりのページ閲覧数がずば抜けていますね。デスクトップは画面が大きいですから、ファーストビューで色々なものが目に入ってきます。キャンペーンの情報だったり新商品情報だったり特集だったりと。つまりデスクトップでのアクセスを増やせば直帰率を減らしやすいという希望も見えてきそうです。楽天はサイト滞留時間が長いのですが、やはり色々な個人情報に紐づくお得な機能が多いという事も、滞留時間を伸ばしている理由になっているのかもしれません。特に楽天はフラッシュマーケティングに強いので、ある時急にクーポンが配布されたかのような錯覚に陥ってクーポンを見に行ってしまう事もあります。これもまた滞留時間を伸ばす理由になりますよね。

一方でYahoo ショッピングは新興勢力ということもあって全体数は圧倒的に少ないですね。滞留時間も短いですし、直帰率も高め、そして1回の訪問でのページ閲覧数がAmazonのほぼ半分程度です。新興勢力ということもあるのでしょうがない部分はありますが、広告へのお金のかけ方を見ますとやはりトップ2と比べて投資をしているなという感じがします。追いかける立場ですからしょうがないですかね。普段からYahoo!を見ていますのでYahooショッピングが今すごい人気だ!という記事をよく見ますが、やはり推しまくりでいかないと追いつけないんだろうな・・・というのはこの統計からみてわかりますね。

個人的に思うのですが、Yahoo!はソフトバンクグループですよね。つまりアリババの株主の孫正義さんの傘下にあるわけです。つまり将来的にはアリババとの資本提携による爆買い越境ECにより比重を移していくのではないかな?と想像しています。今、アリババは東南アジアの大手ECサイトに資本を多く投下しています。例えばLazadaグループとか。アリババが株主となってYahooショッピングを運営する日も遠くはないかもしれませんね。そうなると、日本の商品を中国に出すだけではなく、ハイアールやシャオミの製品などが個人で安く直輸入できるようになるかもしれません。もちろん、買いたいかどうかは別ですが。

それ以前に、私は孫正義さんはそのうち韓国の大手財閥への資本投下または買収などをするのではないかと思っています。サムスングループはじめみんな弱っていますからね。今の韓国市場は。