G1ラボ - デジタルマーケティングを研究する為の備忘録

これからのデジタルマーケティングは技術と方法に加え、OfflineとOnline、HardwareとSoftware。6軸+αの時代を生きるデジタルマーケッター

漫画にいやらしさがでたら逆効果。SEO対策としての漫画。

オンライン、オフライン問わず漫画はコンテンツとしては、興味を引きやすいコンテンツ であるのは間違いないですね。漫画があると、「ああ、しっかり作り込んでるな」と感じます。 そういう意味で、漫画は最強コンテンツの1つでしょう。しかし、漫画があることがSEO対策になるから導入を!となるのはちょっと待ってという感じですね。そもそもコンテンツマーケティングだから漫画ってのは安直じゃないかとも思います。

 

マンガがSEO対策になる!?良質なマンガコンテンツを作る3つのポイント|ferret [フェレット]

 

これを読んで思ったのですが、漫画で使うキーワードを結局はテキスト化させるわけで、つまるところ「キーワードの扱い方」として漫画が「コンテンツの種類」として秀でているだけという、キーワード重視という従来のSEOのセオリーにはかわりはなく、見せ方を変えただけですね。そう考えると、SEO、更に言えばGoogleの評価だけを考えれば何も漫画にする必要はないのではと思いました。キーワードが乗っていれば、絵はかかずに小説でもいいよねという事にもなりますね。漫画という「絵」が重要視されるコンテンツの良さと、SEOの強みが連動していない記事な気がしました。

もし漫画がSEOに秀でている!という事であるならばGoogleが画像認識でテキストを読み込み、更にAIでストーリー理解ができ、更にAIでWEBサイトオーナーのサービスとの関連性や、一定のレギュレーション下における適切な理解を促せるものであるという分析ができるのであればわかります。但し、それも「漫画がSEO対策に良い」ではなく、「漫画はSEO対策の邪魔をしない」という部分からのスタートでしょう。しかしそんなことができるよりも、映像コンテンツを入れた方が手間暇を考えると断然良さそうですが・・・。

 

もう1つ、漫画の立ち位置を間違えてはいけません。

漫画は次のアクションを呼び込むために使われるべきものです。深い理解をサポートし、購入や問い合わせの意欲を促す役割を持つべきコンテンツです。つまりSEOにとらわれすぎると、セリフやイラストに無理やりキーワードに関連するものが入りまくって、下心見え見えのいやらしいコンテンツになる可能性があるわけですね。そうすると購入者の購入意欲は「警戒心」に変わってしまい、次に繋がらない可能性も出てきます。海外向けであれば漫画は有効ではありますが、日本人はかなりコンテンツリテラシーが高く目が肥えています。駄作的な漫画を中途半端に出すことがかえって逆効果になることも忘れてはいけません。