G1ラボ - デジタルマーケティングを研究する為の備忘録

これからのデジタルマーケティングは技術と方法に加え、OfflineとOnline、HardwareとSoftware。6軸+αの時代を生きるデジタルマーケッター

メールマーケティングにおけるメルマガ配信頻度は?

メルマガ配信してますか?

 

メルマガとはオンラインショッピングやブログなどに登録すると漏れなく送付されてくるあのメールマガジンです。日本ではメルマガのイメージはスパムメールなどとリンクされてあまり良い印象を持つ人も少なくないと思います。

 

でも、ちょっと待って。

それは受け手の心境であり、その心境そのままでメルマガをするかどうかを決め手はいけません

 

メルマガを検討する時、何が問題なのかをしっかりと考える必要があり、それを考えておけばメルマガを配信することは全然悪いことではないのです。SNS主流の現在においてもメールアドレスは個人識別のための重要な個人情報であり続けています。スマホを買えばアドレス登録をしなければいけませんよね?もしくはアドレスを入手できますよね?従い、メールアドレスにアプローチすることは、その人のプライベートタイムにしっかりとアプローチできるという強みがあるのです。

 

読み手の迷惑にならないようにいかに読み手のプライベートタイムに「有意義な内容」でお邪魔するか、しっかりと考えて見ましょう。今日はメルマガ配信頻度について少し書きます。

 

■メルマガのタイミング

 

メルマガを毎日のように配信してくる某ブログサービスやポータルサイトがありますが、あれはロボットのような感じでプログラムが毎日自動的に送信しています。人間の目でチェックをすることはあっても人間の手で送ることはありません。だいたいメルマガの内容を見ていればわかります。ECのようなカゴ落ちメール(購入を忘れてませんか?的な)などもサイトでのユーザーアクションを取り込んで、カートにいれたけど買ってないものを自動的にフォーマットに入れ込んで送信していますが、毎日送信されるメルマガもこのようなシステムです。かつて見たブロガーのアップデート情報や、ブログの登録カテゴリ、メンバー登録した際の興味あるカテゴリからの日々のアップデートが自動的に送信されてくるのです。

 

そんな時は、メルマガに運営者のメッセージの質と量を見ましょう。メッセージの量が少ない場合は機械的に自動で送信している可能性が大です。

 

開封率をあげたい場合は、メールの件名が重要であるのは間違い無いのですが、1回開封してもらっても中身が機械的かつ無機質なものであれば2度と開封してもらえることはないと思うので、メッセージを冒頭でしっかりいれることができるかどうかが大事になります。そうすれば常時見てもらえなくても、「あのメルマガは送信者がいつも挨拶文を考えてる」という記憶があるので時々は見てもらえるチャンスが出てきます。しかし機械的な自動送信マガジンとバレてしまうと、「講読解除」への流れが進みやすいのです。

 

■配信頻度はどれくらいがいいのか?

 

ごめんなさい、実はこれには答えはありません。片思いしている異性からのメールであれば1日何通でももらっても苦になりませんし、もらえばもらうほど幸せな気持ちになります。しかし一方で嫌いな人からのメールは1年に1通でももらいたくありませんし、たった1通ですら嫌な思いになります。つまりメールの配信頻度に「これだ!」という答えはないのですね。では、どうするの・・・?となるわけですが、私の経験則だとコンテンツ次第ですが2週間に1度くらいが妥当かなとおもっています。

 

メールを配信してすぐ見る人もいますが、メールを1週間に1度しかチェックしない人も少なくありません。色々理由はあるでしょう。例えば忙しくて見れない人、超重要なものだけチェックして、あとは休日に見る人など。私が管理している様々なクライアントの合計約100万通のメルマガの動きを見ると1週間後くらいに開封する人の比率が配信日開封率の約10%程度あります。そして2週間後に開封する人はほとんどいなくなります。

 

つまりメルマガ登録直後から毎週メルマガを送り続けると、送信側から見たら1週間に1度しか見ない人に対して「ちょうど良いアプローチ」のように見える一方で、受信側から見たら「重複送信のような感じに見えてしまっている可能性があるのです。そうすると2週間目には「多いなあ・・・」とネガティブに思われてしまって講読解除を受けるリスクがあります。もちろんコンテンツが毎週読みたいような魅力的なものを配信しているのであれば毎週でも問題ないのですが、ライターでも漫画家でもない人が運営するメルマガが大半だと思われる中で、毎週そんなキラーコンテンツを作り続けられる人はなかなかいないでしょう・・・。なので2週間に1回というメルマガ配信頻度は色々な意味で無難な所なのです。

 

もちろん、開封率や開封時間を分析して開封される期間を調査して自分で頻度を決めることができればそれが1番です。ちなみに、毎日配信するメルマガは、時間が経てば右肩下りの開封率という結果が多いです。

 

売り手マインドよりも、買い手マインドとよく言いますが、送信者マインドよりも受信者マインドを持ったメルマガを心がけましょう。