G1ラボ - デジタルマーケティングを研究する為の備忘録

これからのデジタルマーケティングは技術と方法に加え、OfflineとOnline、HardwareとSoftware。6軸+αの時代を生きるデジタルマーケッター

ブラウザのプッシュ機能は有効か。

最近、例えば産経netなどにブラウザプッシュ通知機能が搭載されてます。これは、更新されたらプッシュ通知される機能です。数年前からにわかに人気になってきている機能で、人気・・・というかデジタルマーケッターが強烈に「推し」て流行った機能でもあります。私もいくつかのWEBで登録をしていたのですが、結構うざい機能でもあります。例えば日々更新されるようなサイトを10個程度登録すると、常時プッシュされまくりです。特に夜に更新されるサイトを登録しますと、家族持ちの旦那さんにとっては携帯鳴りまくりであらぬ誤解を招きやすい"危ない"機能でもあります。

ちなみにこのプッシュ機能、どれくらいの人がクリックをしてくれるのか。

プッシュ機能推しの企業による情報を見ますと、更新情報の到達率はほぼ100%というのが強みのようです。しかしプッシュ機能導入を検討中のマーケッターの方は要注意です。これ、登録さえしてもらえれば画面上に出ますので100%確実なわけですが、要は「登録してもらえるのか」という事が大事で、それも一緒に考えないといけません。このプッシュ機能とよく比較対象になるメルマガですが、メルマガよりもWEBへの集客率、いわゆるクリック率(CTR)が高い!という売り文句が多いです。メルマガのCTRはだいたい10%前後が平均的と言われ、でもこのプッシュ通知機能のCTRは15%前後がでると言われています。でも当たり前ですが、重要なのはCTRよりも「何人連れ込んだか」なんですよね。

メルマガが1,000人に配信され、CTRが10%だとしたら100人をWEBに連れ込んだことになります。一方でプッシュ機能がCTR15%だとした場合、プッシュ通知登録者が100名いたとしたら15名をWEBに連れ込んだことになります。仮にCTR50%だとしても50人。

これからわかるようにCTRにこだわりすぎると危険というか本末転倒になる可能性があるのです。なのでこの機能を搭載したいマーケッターの皆さんは、プッシュ通知登録者数を確実かつ継続的に確保できる施策をセットで提案しないといけませんのでご注意ください。

最近はFacebookログインなども増えてますのでますますメルアドが個人情報の鍵になりつつあります。メルアドが取れるサイトはメルマガ、メルアドが取れないサイトはプッシュという住み分けで考えるといいかもしれませんね。